#56(案内)河野武平氏(株式会社精膳 代表取締役)「食からもう一度健康を見直しましょう 〜なぜ磁性鍋が生まれたか〜」

2019年5月17日
テーマ「食からもう一度健康を見直しましょう 〜なぜ磁性鍋が生まれたか〜」

「第56回 但馬コネクション」のご案内

5月は京都より、河野武平 氏(株式会社精膳 代表取締役)をお迎えし「食からもう一度健康を見直しましょう 〜なぜ磁性鍋が生まれたか〜」というテーマでセッションを進めて参ります。

河野さんとの出会いは、昨年5月のゲスト青木美恵さん(自然耕房あおき 代表)との打ち合わせに農園を訪ねた時でした。青木さんがご主人を亡くし、農業を続けるか迷っている時に後押ししてくれたのが河野さんでした。「いい土ができてきたのに見捨てるのは勿体ない。応援するから続けよう」と、京都から毎月来て指導してくれました。4年経った今でも続いています。

河野さんは、舞鶴市出身。京都府立綾部高校機械科(当時)を卒業後、商社に入社。高度成長真っただ中、世界何十カ国と訪れ、多様な研究開発プロジェクトに参加し上場企業6社を渡り歩く。主に農産物の流通に携わった経験から環境、健康をテーマに様々な分野で研究開発をされている。
長年マイクロ波の人体に対する影響を危惧し、試行錯誤の末に完成したのが磁性鍋です。

現在の私たちの生活で電子レンジを使わないのは考えられません。でも、なんとなくマイクロ波に不安を感じているのではないでしょうか。マイクロ波を波長転換し、安全で自然の味覚を維持しながら調理できるのが磁性鍋。日本の伝統食文化をより一層生かし、誰もが実践できる調理法。磁性鍋は料亭「和久傳」でも使われ、販売もされています。

河野さん曰く「健康は考えなければ維持できない」。「健康的で美味しい調理には科学的な裏付けがある」「家庭調理には、良い食材を選択する目、味覚、感性が必要」

「食と健康」について科学的に学び、深く知り、考えてみませんか?

たくさんの方のご参加をお待ちしています。

日 時: 2019年5月17日(金) 19:00~22:00 (受付開始18:30)
場 所: ドーモ・キニャーナ(豊岡市日高町江原)
ゲスト: 河野武平 氏(株式会社精膳 代表取締役)
テーマ: 「食からもう一度健康を見直しましょう〜なぜ磁性鍋が生まれたか〜」
参加費: 3,000円
※ 講演後、立食交流会があります。
※ 参加申込は、info@tajimaconnection.com までメールでお知らせ下さい。
※ 参加希望の方のみご連絡ください。(不参加のご連絡は不要です)
(先着40名様) (「満席」のお知らせはe-mail、HPでお知らせします)

#55(記録)「91年生まれ、台湾人」 江欣樺 (京都大学大学院 農学研究科地域環境学科)

2019年4月19日
テーマ:「91年生まれ、台湾人」
ゲスト: 江 欣樺 (京都大学大学院 農学研究科地域環境学科 専攻)

江さんは現在、京都大学農学部大学院生。2014年に台湾大学の大学院学生として、コウノトリ野生復帰について学びに豊岡を訪問。その後もコウノトリ国際会議のプレゼンに来日するなど、豊岡とご縁の深い方です。今回のセッションでは、研究とは離れ、知っているようで知らない台湾について紹介していただきました。

魅力いっぱいの台湾!
台湾は九州ぐらいの面積の国です。大阪から飛行機で2時間ぐらい。去年は200万人の日本人観光客が訪れました。気候は亜熱帯から熱帯です。この狭い国土に3000m超の山が269座以上あり、富士山でも10位ぐらいになります。使用言語が多く、人口グループもバラバラです。台北地下鉄のアナウンスは4カ国語です。

台湾では、太らせることがおもてなし。「こんにちは」は、「ジャバーベイ!(ごはん食べた?)」。24時間365日もぐもぐしています。バラバラでごちゃごちゃなのが魅力。マイペースで自由で、カオスが日常。お寺も選挙も、イベントになってしまう国です。

400年の歴史にほぼ全部外国政権!
17世紀からの400年の歴史は、ほぼすべて外国の政権でした。17世紀、北部はスペイン、南部はオランダでした。その後、明朝遺民、清国、日本と続きます。日本の統治時代には農業生産が増大し、ダムも作られました。1931年には甲子園にも出場しています。1936年から戦時状態になり、皇民化政策が始まります。日本語による教育が行われ、今でも日本語ペラペラのお年寄り多いのはそのためです。1944年には米軍による無差別爆撃(台北大空襲)が行われました。1945年の終戦で、同盟国による代理接収が行われましたが、独立させるのかどうか未定の状態に置かれたままとなり、現在に至る問題となっています(台湾主権未定論)。1945年からは国民党(蒋介石)による統治が始まり、軍事独裁、白色テロ、独立・民主運動とその弾圧などが繰り広げられてきました。

91年生まれ、で?
私の家族を紹介します。

祖父母は日本統治時代に生まれ、平和な時代を過ごしました。国民党嫌いで、政治についてはあまり語りません。

父は、大中国意識を持たされて民主化を追求してきた世代です。民主化と経済成長を体験しました。

91年生まれの私は、台湾の民主社会に生まれ育ちました。91年は、戦争状態の特別制度が廃止された年で、完全に民主制に移行しました。小学生のころ、大統領選挙や初めての政権交代も経験し、政治を取り戻す希望と期待が非常に高い時代でした。2006年には、大統領の汚職事件が全国デモに発展するなど、希望が壊滅しました。また、2008年、中国との関係を深化する政権交代が行われ、中国に飲み込まれる不安が高まりました。メディアが独占され、中国のニュースがガンガン放送されるようになりました。

ひまわり運動 
中国とのサービス貿易協定の批准に向けた審議をきっかけに、若者が国会議事堂を占拠しました。内部は非常に組織的で、その様子はSNSで拡散されました。デモに約50万人が集結した結果、協定は撤廃され、2016年には選挙で国民党が大敗し、民進党への政権交代が起こりました。このことは若者の政治意識を喚起しました。

運動を通じて成長してきた台湾の若者たち。運動のさなかには誇らしげでした。運動は組織的に行われ、ゴミも落としませんでした。「私たちは乱暴な者でなく、自分の未来を手にしたい台湾人だけです」。アイドルグループTwiceの台湾人メンバーによる謝罪事件も若者の愛国心を喚起しました。

生まれつき独立意識が高いこの世代は、「イチゴ世代」「天然独世代」と呼ばれます。台湾は、中国の一部ではなく島そのものが独立した台湾国であると考えています。政治参加にも積極的で、「意識高い系」若者が多いです。

しかし、2014年からの数年はひまわり運動で盛り上がりましたが、2018年の統一地方選・全国住民投票では民進党がぼろ負けしました。国民党の韓國瑜による反エリート、ポピュリズムが蔓延。中国側が政治行動を強めているし、フェイクニュースの影響も大きいです。

そもそもイチゴ世代のような人は少数派で、上の世代からは「外が見れない意識高いエリート」と見られています。逆にイチゴ世代から見ると保守派は「思考能力のない愚かな大人」に見え、世代対立が深まっています。

私自身もそろそろ踏み出そうと思います。友人が国会議事堂にこもっているとき、自分は参加せずに外でサポートしていて、これでいいの?と自問していました。日常会話に政治を話し、家族を説得するところから。情報の正確性をチェックして伝えるなど、絶望する前になんとかできることをしていこうと思います。

政治は、生きることそのものです。経済と政治は実は同じもので、毎日の生活が政治なのです。政府に文句を言う自由を失いたくありません。失われるともう戻れないものなら、みんなで頑張って最後まで守ろうと思います。

#55(案内)江 欣樺 氏(京都大学大学院 農学研究科地域環境学科)「91年生まれ、台湾人」

2019年4月19日
テーマ「91年生まれ、台湾人」

「第55回 但馬コネクション」のご案内

4月は、江 欣樺 氏(現在、京都大学大学院 農学研究科地域環境学科 専攻)をお迎えし「91年生まれ、台湾人」というテーマでセッションを進めて参ります。

台湾・台北市出身の江欣樺(チャン・シンホア)さんは、国立台湾大学農学部にて、農林水産業や観光業における生産者と消費者、地域をマーケティングやマスコミなどで繋げる手法を専攻。さらに現在は、京都大学大学院にて農村地域と都市、地方と国家の関係を研究しています。

ご縁は、江さんが学生時代に海外実習で豊岡を訪問した時に始まる。目的は、台湾北部の茶産地、坪林(ピンリン)地区の再生復興活動のために、コウノトリ野生復帰と環境保全を学ぶこと。坪林は、絶滅危惧種のヤマムスメドリが生息し、その保護と茶農家の復活を目指している。その後、「第5回コウノトリ未来・国際かいぎ」(2014年)出演のため再び来訪。

私たちにとって、台湾は経済、観光でとても身近な存在です。まずは、台湾の歴史や文化、観光名所(地形、グルメなど)を紹介していただきます。次に、テーマにあるように、台湾の若者世代が何を考え、どのような未来を描いているのか、その台湾の最新事情を語っていただきます。

台湾をもっと知り、さらに関心を高め、人と人の友情・交流が活発になることを期待しています。グローバルな視点で、日本と台湾が共通に持つ地方の課題など、広く意見交換しませんか。

たくさんの方のご参加をお待ちしています。

日 時: 2019年4月19日(金) 19:00~22:00 (受付開始18:30)
場 所: ドーモ・キニャーナ(豊岡市日高町江原)
ゲスト: 江 欣樺 氏(京都大学大学院 農学研究科地域環境学科 専攻)
テーマ: 「91年生まれ、台湾人」
参加費: 3,000円
※ 講演後、立食交流会があります。
※ 参加申込は、info@tajimaconnection.com までメールでお知らせ下さい。
※ 参加希望の方のみご連絡ください。(不参加のご連絡は不要です)
(先着40名様) (「満席」のお知らせはe-mail、HPでお知らせします)

#54(記録)「アイヌ文化に惹かれて」吹田バーバラ(甲南大学ドイツ語講師・アイヌ文化研究者)

2019年3月15日
テーマ:「アイヌ文化に惹かれて」
ゲスト: 吹田バーバラ(甲南大学ドイツ語講師・アイヌ文化研究者)

ドイツ出身で神戸にお住いのバーバラさん。1年のうち3か月ほどは北海道でアイヌの人たちと過ごしておられるそうです。なぜそれほどアイヌに惹かれたのでしょうか。

6歳のときにいただいた花瓶に、小さい、着物を着た美人が描いてありました。見たことのない姿に心惹かれ、大切にしていました。アメリカインディアンの映画が流行ったときは、インディアンの衣装がかっこいいと思いました。デュッセルドルフ大学で建築を学びましたが、大学には日本人も多く、アメリカインディアンのような姿や髪の毛だなと思いました。その中の一人と恋に落ちて79年に日本を旅行し、奥深い文化と美しい自然に感動しました。そして結婚して38年になります。
子どもが親離れしたのを機に、ドイツ語を教えながら以前から興味のあった文化人類学を学ぶことにしました。1980年、テレビで偶然関野吉晴さんを見ました。関野さんは人類のたどった道を逆に、先住民族を訪ねながら10年かけて歩いた方です。武蔵野美大で教えている事を知り、学びに行きました。日本の縄文文化と北ヨーロッパの文化が似ていることに驚き、また、縄文とアイヌのつながりがあると新聞で知り、アイヌに興味を持つようになりました。

アイヌの衣装や工芸品を見ると、模様がヨーロッパのギリシャやケルトの模様に似ています。ヨーロッパではなくなってしまっていますが、日本のアイヌでまだ生き生きとしています。

アイヌには、カムイイオマンテというお祭りがあります。アイヌにとって、ヒグマは食べ物と毛皮を授けてくれる神(カムイ)です。その熊をイオマンテで神の国へ送り返す儀式です。実はゲルマン族も熊をとても大事にします。「生まれる」にあたる単語は「ベア(熊)」。ゲルマンとアイヌのつながりを感じます。「アイヌ」は「人間」という意味です。私は日本人にはなれませんが、人間(アイヌ)なんですね。

浦川太八さんのナイフ、マキリです。昔の材料で作ってあります。紐はシカのアキレス腱も使われています。
ドイツの女性は昔、小さなナイフを持ち歩いていました。アイヌのお母さんたちは針と糸。なんでも女性たちの手作りでした。女性たちは朝から晩まで働いていました。フクロウは女性の守り神と言われています。

≪そのほか、バーバラさんがこれまでに収集したさまざまな民芸品や衣装などを見せていただきました。≫

縄文時代の1万年間は戦争がありませんでした。災害があるので助け合わないと生きていけなかったのかもしれません。アイヌはそのころから日本列島に住んでいました。アイヌと沖縄の人はとてもよく似ていて、見分けがつきません。その後、弥生が進出してきましたが、沖縄、東北、北海道に濃い縄文の血が残っているようです。

北海道でも一番アイヌ文化が色濃いのは白老です。まだアイヌ語がたくさん話されています。

亡くなったときは、お墓に埋め、柱を立てます。お参りはしません。こういうところはハンガリーに似ています。

今のお年寄りは差別のひどい時代に生きてきたのでアイヌ語を話せない人が多いです。大学で学んだ若い人がアイヌ文化を継承しようとしています。先住民として国に認められ、近年法整備が進んできました。差別の話もたくさんありますが、今日はアイヌの良いところを紹介しようと思いましたので、その話はしません。今日のセッションが、アイヌに興味を持つきっかけになると嬉しいです。

#54(案内)吹田バーバラ氏(甲南大学ドイツ語講師・アイヌ文化研究者)「アイヌ文化に惹かれて」

2019年3月15日
テーマ「アイヌ文化に惹かれて」

 

「第54回 但馬コネクション」のご案内

3月は神戸より、吹田バーバラ 氏(甲南大学ドイツ語講師・アイヌ文化研究者)をお迎えし「アイヌ文化に惹かれて」というテーマでセッションを進めて参ります。

ドイツ出身のバーバラさんは、東京にて子育てが一段落し、以前から暖めていた文化人類学の勉強を再開。武蔵野美術大学の関野吉晴教授(注1)の授業をとり、学び始めました。

もともと少数民族の文化に興味のあったバーバラさんはアイヌ文化と出会い、その習慣、民話、踊り、道具、織物、衣装、料理などに惹かれ研究を進めていきました。

北海道に家を購入して訪問を重ね、長期間滞在してアイヌの人たちと交流。その体験に基づいたお話を聴きます。

セッションでは、アイヌ文化に関連するコレクションや映像も登場。知っているようで知らないアイヌの歴史、生活の知恵、自然との共生などについて学びませんか。

たくさんの方のご参加をお待ちしています。

(注1)
関野吉晴氏は、探検家・人類学者・外科医。1993年〜2002年までの10年をかけて人類誕生から拡散の足跡を、南米チリからアフリカのタンザニアまで逆ルートで遡って行く旅「グレートジャーニー」を敢行。1999年に植村直己冒険賞を受賞。

日 時: 2019年3月15日(金) 19:00~22:00 (受付開始18:30)
場 所: ドーモ・キニャーナ(豊岡市日高町江原)
ゲスト: 吹田バーバラ 氏(甲南大学ドイツ語講師・アイヌ文化研究者)
テーマ: 「アイヌ文化に惹かれて」
参加費: 3,000円
※ 講演後、立食交流会があります。
※ 参加申込は、info@tajimaconnection.com までメールでお知らせ下さい。※ 参加希望の方のみご連絡ください。(不参加のご連絡は不要です)
(先着40名様) (「満席」のお知らせはe-mail、HPでお知らせします)

2019年のセッション

1月、2月は、冬休みとさせていただいています。

次回の但馬コネクションは

2019年3月15日(金) 19:00〜

次回のご案内(ゲスト・テーマ)は、
2月末ごろにこのサイトにてお知らせの予定です。
(会員様には、メールにてご連絡します)

会員数は現在329名。
(現会員のご推薦により会員登録をさせていただきます)

過去の記録(No.1〜No.45)は、
セッション記録(旧・但馬コネクションの記録・報告ページ)
をご覧ください。

No.46(2018年3月)以降は、現・但馬コネクション(このサイト「セッション記録」)にてご覧いただけます。

今年も但馬コネクションで出会い、学び、語り合いがより実りあるものになることを楽しみにしています。

本年もよろしくお願いします。

#53(記録)「オリンピックをもっと深く」治丈太郎 (公益財団法人 東京オリンピック・パラリンピック競技 大会組織委員会 参与)

2018年12月21日
テーマ:「オリンピックをもっと深く」
ゲスト: 上治丈太郎(公益財団法人 東京オリンピック・パラリンピック競技 大会組織委員会 参与)

豊岡市のお隣、香美町ご出身の上治丈太郎さんをお迎えしました。ミズノにお勤めのころからアスリートとともに夢を追い、歩んでこられた上治さんからオリンピックの基礎知識や裏話、アスリートとのお付き合いなどを聞かせていただく、楽しいセッションとなりました。豊岡市ではスポーツ特別アドバイザーに就任されています。

国際オリンピック委員会(IOC)とは
1894年(明治27年)にクーベルタン男爵を中心にオリンピックの復興が決議され、本部をスイス・ローザンヌ市に置くIOCが創設されました。4年に一度開催される世界最大のスポーツイベントとして、いまや206の国と地域が参加しています。IOC会長は一期8年(最大延長4年)。上治さんは1980年に会長に就いたサマランチさんの頃から国際的に活躍されてきました。

2020年東京五輪の現状と課題
2013年、2020年の開催地が東京に決定しました。スローガンは、「Discover Tomorrow ~未来(あした)をつかもう~」です。

本番では1日30万人の訪日が見込まれ、10万室のホテルが必要と見られています。これには客船なども利用して対応することになっています。また、「救急・災害医療体制を検討する学術連合体(コンソーシアム)」を組織するなど、大会期間中のリスクに備えています。

2020年オリンピック・パラリンピックの危機管理上最も大きな課題は、天候との闘いです。ゲリラ豪雨や台風、真夏日/猛暑日の発生が懸念されています。地震についての備えも必要ですし、インフラの対応、中でも交通対策は大きな問題です。交通機関への影響を考慮して、マラソンのスタート時間を早めたり、祝日を移動するなどして対応することにしています。

また、過去のオリンピックでは、テロに脅かされたこともあることから、テロ対策も必要です。1972年のミュンヘン五輪ではパレスチナ・ゲリラによるテロが発生。2012年のロンドン五輪では、テムズ川に軍艦、ハイドパークに迎撃ミサイルが配備されました。2016年のリオデジャネイロ五輪では、警察官のストライキのため軍隊85,000人が投入されました。

大会では33競技324種目が実施されますが、そのうち野球/ソフトボール、空手、スケートボード、スポーツクライミング、サーフィンの5つは今回の追加競技です。野球は、ヨーロッパでルールが知られていないようです。また試合時間が長いことでも敬遠されます。一方、85の国でやっていない近代五輪という種目がありますが、これはクーベルタンが作った種目なので、外されることはないそうです。

大会期間中、NOCハウスと呼ばれる各国のホスピタリティ・ハウスが設置され、自国のビジネスプレゼンテーションを行ったりするのも楽しみのひとつです。

オリンピックとスポーツビジネス・マーケティング
オリンピックで使用するスポーツ用品には、通気や空気抵抗などについての細かい規定があります。また、ウェアなどに付けるメーカーロゴも、競技団体によっては上の方に付けてはいけないなど、細かい規定があります。

契約した選手が好成績を上げることは、メーカーにとって大きなビジネスチャンスにつながるため、熾烈な開発競争が繰り広げられてきました。偉大な選手たちは契約したメーカーと二人三脚でスポーツ用品やウェアの性能を追求し、スポーツ品市場を変革させてきました。上治さんはミズノのスタッフとして、価値、イメージ、レガシーをビジネスとどうリンクさせるかに心を砕きながら、数々の有力選手と契約を結び、さまざまな角度から親身に選手を支え、信頼を得てきました。どの競技においても、選手の皆さんは本当に努力をしていると称えておられました。

さて、2020年7月24日の開会式まであと581日。一人ひとりがどんな風にこの日を迎えるでしょう。

この日までに、自分が、家族が、企業がどう生まれ変われるか?何かを成し遂げるか?ワンカップ酒のようにそれぞれが何かに挑戦しながらこの日を迎えるのはどうでしょうというのが、上治さんのお勧めでした。

#53(案内)上治丈太郎 氏(公益財団法人 東京オリンピック・パラリンピック競技 大会組織委員会 参与)「オリンピックをもっと深く」

2018年12月21日
テーマ「オリンピックをもっと深く」

「第53回 但馬コネクション」のご案内

12月は、上治丈太郎氏(公益財団法人 東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 参与)をお迎えし「オリンピックをもっと深く」というテーマでセッションを進めて参ります。

上治氏は、香美町香住のご出身、県立豊岡実業高校を卒業後、美津濃株式会社に入社。ミズノ海外進出の最前線に立ち、多くの世界のトップアスリートたちと交流。1988年のソウル・オリンピックでは、陸上のカール・ルイス、フローレンス・ジョイナー(女子100m金メダリスト)らとの契約に成功。

その後、F1レーサーのアイルトン・セナのサポート、ハンマー投げの室伏広治選手やサッカー日本代表の本田圭佑選手らとの信頼関係は深い。キラ星のような世界のトップアスリートとのエピソードを交えながらお話をお聴きします。

ミズノでは、平社員から常務、専務、副社長、相談役として、深くスポーツビジネスに関わってこられた上治氏。その生い立ちから世界のミズノへ躍進した原動力としての経験談、さらに、2年後に迫った東京オリンピックの 注目競技は? 注目選手は?「ズバリ2020年東京オリンピックここに注目!」を語っていただきます。

たくさんの方のご参加をお待ちしております。

上治丈太郎氏プロフィール
1947年(昭和22年)香美町生まれ。豊岡実業高校卒。ミズノ時代は1988年ソウル五輪の統括リーダー以来夏冬合わせ14回ミズノのオリンピック統括リーダーを務める。現在、公益財団法人 東京オリンピック・パラリンピック競技組織委員会 参与。他に、JOC国際人養成アカデミースクールマスター、スポーツ庁審議委員など多数の公職。

日 時: 2018年12月21日(金) 19:00~22:00 (受付開始18:30)
場 所: ドーモ・キニャーナ(豊岡市日高町江原)
ゲスト: 上治丈太郎 氏(公財)東京オリンピック・パラリンピック競技大会組          織委員会 参与
テーマ: 「オリンピックをもっと深く」
参加費: 3,000円
※ 講演後、立食交流会があります。
※ 参加申込は、info@tajimaconnection.com までメールでお知らせ下さい。
※ 参加希望の方のみご連絡ください。(不参加のご連絡は不要です)
(先着40名様) (「満席」のお知らせはe-mail、HPでお知らせします)

#52(案内)上田尚志 氏(コウノトリ市民研究所 代表)「虫屋から見た但馬の自然」

2018年11月16日
テーマ「虫屋から見た但馬の自然」

「第52回 但馬コネクション」のご案内

11月は、上田尚志氏(コウノトリ市民研究所 代表)をお迎えして「虫屋から見た但馬の自然」というテーマでセッションを進めて参ります。

コウノトリ野生復帰から13年、現在約150羽のコウノトリが野外で生息し、その行動範囲を広げている。兵庫県や豊岡市、学者や農家の人達が一体となって取組んだ成果です。

しかし、その下地には「コウノトリ市民研究所」の人たちの地道な活動があることを忘れてはなりません。自然観察会や子供たちとのビオトープ作り、自然環境への関心を高める活動を継続されています。設立から20年を迎えたその活動と但馬の自然について語っていただきます。

上田氏の専門分野は昆虫。環境変化に疎い昆虫の観察は、わずかな自然環境の変化をそのまま映し出す。昆虫から見た但馬の自然とは、一体どんな自然なんでしょう。

上田氏曰く
「どんな自然かを決定するのは人間活動だ」
「花が綺麗なのは虫を呼ぶため」(種の存続)
「森には目立つ白い花、陽当たりには黄、秋は紫、椿は赤い花で鳥にアピール」

昆虫たちの営みを知り、私たちの生活が自然とどのように繋がっているのか、一緒に学び、意見交換しませんか。たくさんの方の参加をお待ちしております。

日 時: 2018年11月16日(金) 19:00~22:00 (受付開始18:30)
場 所: ドーモ・キニャーナ(豊岡市日高町江原)
ゲスト: 上田尚志 氏(コウノトリ市民研究所 代表)
テーマ: 「虫屋から見た但馬の自然」
参加費: 3,000円
※ 講演後、立食交流会があります。
※ 参加申込は、info@tajimaconnection.com までメールでお知らせ下さい。
※ 参加希望の方のみご連絡ください。(不参加のご連絡は不要です)
(先着40名様) (「満席」のお知らせはe-mail、HPでお知らせします)