#68(案内)中田裕美子(草春会主宰、茶道裏千家准教授、茶道検定1級、大師会会員)「茶の湯の魅力」

「第68回 但馬コネクション」のご案内

10月は、但馬コネクションのスタッフの中田裕美子(草春会主宰、茶道裏千家准教授、茶道検定1級、大師会会員)が「茶の湯の魅力」というテーマでセッションを進めて参ります。

茶の湯というと、興味はあるが煩雑な点前の稽古や、大きな会場での大寄せの茶会を思い浮かべて面倒くさいものと考える人が多いのではないでしょうか。

茶の湯は「日本文化の缶づめ」と言われるほど多岐に渡る要素を持っています。また、流儀のお茶に縛られずに視野を広げると豊かな世界が見えてきます。

今回は一服のお茶を差し上げて、茶の湯の歴史と変遷、道具、考え方、楽しみ方などをお話しします。

ドーモ・キニャーナで茶会
12:00〜13:30。参加自由、申込み不要。
順次お茶を差し上げますので、ご都合の良い時間にどうぞ。
入り口は、中田宅横の門から庭を通りお入りください。

その後いつものようにシェアハウス江原101でお話しを致します。
たくさんの方のご参加をお待ちしています。

              記
日 時: 2023年10月14日(土) 14:00~16:30 (受付開始13:30)
                12:00 〜13:30(茶会/場所ドーモ・キニャーナ)
場 所: シェアハウス「江原_101」(豊岡市日高町江原101番地)
ゲスト: 中田裕美子氏(草春会主宰、茶道裏千家准教授、茶道検定1級、大師会会員)
テーマ: 「茶の湯の魅力」
参加費: 1,000円
※ スピーチ後、茶話会を予定しています。(飲み物とお菓子)
※ 参加申込は、info@tajimaconnection.com までメールでお知らせ下さい。
※ 参加希望の方のみご連絡ください。(不参加のご連絡は不要です)
(先着40名様) (「満席」のお知らせはe-mail、HPでお知らせします)

#67(案内)岩田奎(俳人)「俳句、その速度と量」

「第67回 但馬コネクション」のご案内

9月は、岩田奎(いわた けい)氏(俳人)をお迎えして「俳句、その速度と量」というテーマでセッションを進めて参ります。

岩田奎氏は、1999年 京都生まれ。開成高校時代に俳句を始め、東大生21歳の時に、「俳句の芥川賞」と言われる「第66回 角川俳句賞」(2020年)を史上最年少で受賞する。
2022年に句集『膚(はだえ)』を刊行。

ありきたりの身体感覚を彼は言語にしない。自らの体も心も凌駕する言葉を、力強く選び取る力が岩田奎にはある。天才とは呼びたくない。俳壇は今、畏るべき青年をたしかに得たのである。
(句集『膚』帯文より)

岩田奎氏 曰く、
「伝えたいこと」よりも「表現すること」を大切にしている。
「描写、感動だけではダメ。自分を一旦壊し、想像を超えていくこと。」
「俳句って、実はスポーティでスピーディなもの」

さて、どんなお話になるのでしょう。俳句ワークショップあり。
たくさんの方のご参加をお待ちしています。

              記

日 時: 2023年9月9日(土) 14:00~16:30 (受付開始13:30)
場 所: シェアハウス「江原_101」(豊岡市日高町江原101番地)
ゲスト: 岩田 奎 氏(俳人)
テーマ: 「俳句、その速度と量」
参加費: 1,000円
※ スピーチ後、茶話会を予定しています。(飲み物とお菓子)
※ 参加申込は、info@tajimaconnection.com までメールでお知らせ下さい。
※ 参加希望の方のみご連絡ください。(不参加のご連絡は不要です)
(先着40名様) (「満席」のお知らせはe-mail、HPでお知らせします)

#66(案内)守本陽一氏(一般社団法人「ケアと暮らしの編集社」代表 / 医師)「だいかい文庫から始まるケアするまちのデザイン 〜つながりを処方する社会的処方の取り組み〜」

「第66回 但馬コネクション」のご案内

2023年7月15日(土)
テーマ 「だいかい文庫から始まるケアするまちのデザイン
     〜つながりを処方する社会的処方の取り組み〜.」

7月は、守本陽一氏(一般社団法人「ケアと暮らしの編集社」代表、医師)をお迎えして
「だいかい文庫から始まるケアするまちのデザイン 〜つながりを処方する社会的処方の取り組み〜」というテーマでセッションを進めて参ります。

「だいかい文庫」は豊岡市大開通りにあります。入館自由で、よい本がないか探したり、ゆっくり本を読んだり、コーヒーを飲んだり、居合わせた人と会話したりできる場所。本棚オーナーになると自分のお薦めの本を置くことができるユニークな図書館。

守本氏が目指すのは、さまざまな人のための居場所づくり。病院の中だけでは解決できない課題、孤独、生きがい、過疎地域の医療など、住民と一緒に解決しようとする試みです。「居場所のない人の居場所づくり」「ケアと暮らしのダイアローグ」「だいかい大学」「ゆるいつながり研究所」など、だいかい文庫の活動はとどまるところがありません。

エネルギッシュな守本さんの姿勢に触れ、地域づくりについて考えてみませんか。

たくさんの方のご参加をお待ちしています。

守本陽一 氏
(一社)「ケアと暮らしの編集社」代表理事/豊岡保健所/豊岡コミュニティシネマ理事)

1993年、神奈川県生まれ、兵庫県養父市出身。医師。自治医科大学在学時から医療者が屋台を引いて街中を練り歩くYATAI CAFEや地域診断といったケアとまちづくりに関する活動を兵庫県但馬地域で行う。2020年11月に、一般社団法人ケアと暮らしの編集社を設立。社会的処方の拠点として、商店街の空き店舗を改修し、シェア型図書館、本と暮らしのあるところだいかい文庫をオープンし、運営している。現在は、保健所で認知症政策、社会的処方モデル事業等の市町村支援に従事。まちづくり功労者国土交通大臣表彰。グッドデザイン賞受賞。共著に「ケアとまちづくり、ときどきアート(中外医学社)」「社会的処方(学芸出版社)」など。厚生労働省「保険者とかかりつけ医等の協働による加入者の予防健康づくり事業審査会」構成員。

日 時: 2023年7月15日(土) 14:00~16:30 (受付開始13:30)
場 所: シェアハウス「江原_101」(豊岡市日高町江原101番地)
ゲスト: 守本陽一 氏(一般社団法人「ケアと暮らしの編集社」代表、医師)
テーマ: 「だいかい文庫から始まるケアするまちのデザイン
     〜つながりを処方する社会的処方の取り組み〜」

参加費: 1,000円
※ スピーチ後、茶話会を予定しています。(飲み物とお菓子)
※ 参加申込は、info@tajimaconnection.com までメールでお知らせ下さい。
※ 参加希望の方のみご連絡ください。(不参加のご連絡は不要です)
(先着40名様) (「満席」のお知らせはe-mail、HPでお知らせします)

#65(案内)田村一行氏(舞踏家/振付家、大駱駝艦)「但馬を踊る」

「第65回 但馬コネクション」のご案内

2023年6月10日(土)
テーマ 「但馬を踊る」

6月は、舞踏家 田村一行氏(大駱駝艦)をお迎えして「但馬を踊る」というテーマでセッションを進めて参ります。

初めて観た舞踏の衝撃。その後何年経っても忘れることができません。ガニ股、低く曲げた腰、地面に這いつくばり、白塗りの身体を激しく揺らす。物語はあるのか、ただの身体表現なのか、観る者を異次元の世界へ誘う。

田村一行氏曰く「身体を空っぽにし、郷土の記憶を舞台化する」と。
「空っぽ」とはどのようになることなのか。「郷土の記憶」って? 歴史、風習、信仰、伝承、祭、生活、喜怒哀楽、自然の恵みと脅威。。。? 日本人特有のしぐさが故郷の風景や自身の原風景を創出するという。田村氏のお話を聴きながら「舞踏」の魅力に迫りたいと思います。

たくさんの方のご参加をお待ちしています。

田村一行(舞踏家/振付家、大駱駝艦)
1998年大駱駝艦入艦、麿赤兒に師事。以降大駱駝艦全作品に出演。2008年文化庁新進芸術家海外留学制度によりフランスへ留学。2022年『舞踏 天狗藝術論』を発表。同作品により令和4年度(第73回)芸術選奨舞踊部門文部科学大臣新人賞受賞。地域の文化や風土を題材とした作品の創作にも意欲的に挑み、独自の作品を発表し続けている。豊岡では2018年より市民参加作品を7本上演。


               記
日 時: 2023年6月10日(土) 14:00~16:30 (受付開始13:30)
場 所: シェアハウス「江原_101」(豊岡市日高町江原101番地)
ゲスト: 田村一行 氏(舞踏家/振付家、大駱駝艦)
テーマ: 「但馬を踊る」
参加費: 1,000円
※ スピーチ後、茶話会を予定しています。(飲み物とお菓子)
※ 参加申込は、info@tajimaconnection.com までメールでお知らせ下さい。
※ 参加希望の方のみご連絡ください。(不参加のご連絡は不要です)
(先着40名様) (「満席」のお知らせはe-mail、HPでお知らせします)

#64(記録)芸術文化観光専門職大学(CAT)学生たち「共に暮らし柿落とす」

              2023年5月13日(土)

        テーマ:「共に暮らし柿落とす」
        ゲスト: 芸術文化観光専門職大学(CAT)学生たち
            【シェアハウス「江原_101」住人】

開始時間が来る。ゲストも参加者も、その時に居る場所で、さりげなくセッションが始まっていく。

今回の進行役は、このシェアハウス「江原_101」に住むWさん。
(寮長のような役割。但馬コネクションのスタッフでもあります)

「私たちの生活を私たちなりにお伝えするために、多数の映像・パフォーマンス・造形物を駆使して居住空間全体を彩りました。これから皆さんには江原_101を自由に移動していただきます」

浴室、キッチン、2階共有スペース、階段前など、住人それぞれの思いに分かれて、10分間のパフォーマンスを披露する。

一緒に暮らしているけれど、一緒に行動することも、それぞれで行動することもあります。ご飯はそれぞれで食べてるけれど、学校は一緒に行ってます。

好きなことも、嫌いなことも、してきたことも、したいことも、決して揃うことはありません。しかし、私たちは江原_101に住んでいます。

この家が、私たちの接点となり、私たちを繋いでいます。

パフォーマンスの後はCATの同級生や後輩たちも参加して、各学生の自己紹介の場になる。教授陣も参加して、シェアハウスのこと、本日のパフォーマンスの感想などを披露し合いました。

#64(案内)芸術文化観光専門職大学の学生たち「共に暮らし柿落とす」

「第64回 但馬コネクション」のご案内

2023年5月13日(土)
テーマ 「共に暮らし柿落とす」

5月は、シェアハウス「江原_101」に住む兵庫県立芸術文化観光専門職大学の学生たちによる、
パフォーマンス、映像、語らいを通じて「共に暮らし柿落とす」というテーマでセッションを進めて参ります。

2021年4月、豊岡市に開学した兵庫県立芸術文化専門職大学(略称CAT)に、全国から演劇と観光を学ぶ学生たちが集まりました。彼らはどのような思いでこの大学を志望したのでしょうか、入学後は、何をどのように学び、どんな大学生活を送っているのでしょうか。

大学設置決定、キャンパス建設、教授陣確保など、開学までの経緯はある程度知る機会がありました。「芸術文化」と「観光」の双方の視点を持ち、世界を視野に活躍でき、地域活力を創出できる人材育成が目的。今春3期生を迎え、ほぼ全ての都道府県から学生たちが入学してきました。

今回はその学生たちの大学での学び、活動、地域での生活と関わりを知ることで、学生支援、さらには彼らと協働しながら地域社会を活性化させるアイデアを模索したいと思います。

学生たちが但馬の文化、歴史、自然を知ることで地域理解が深まり、より充実した学びと経験に繋がること、ひいては、彼らが定住したり、将来にわたり往来できる関係の構築を期待しながら。

たくさんの方のご参加をお待ちしています。

                 記
日 時: 2023年5月13日(土) 14:00~16:30 (受付開始13:30)
場 所: シェアハウス「江原_101」(豊岡市日高町江原101番地)
ゲスト: 芸術文化観光専門職大学の学生たち(「江原_101」住人)
テーマ: 「共に暮らし柿落とす」
参加費: 1,000円
※ スピーチ後、茶話会を予定しています。(飲み物とお菓子)
※ 参加申込は、info@tajimaconnection.com までメールでお知らせ下さい。
※ 参加希望の方のみご連絡ください。(不参加のご連絡は不要です)
(先着40名様) (「満席」のお知らせはe-mail、HPでお知らせします)

#63(記録)GARAGE(建築家集団)「建築・映像・演劇〜空間と時間を往来しながら」

2023年4月15日(土)
テーマ:「建築・映像・演劇〜空間と時間を往来しながら」
ゲスト: 建築家集団 GARAGE(ガラージュ)
    【小田切駿 氏、瀬尾憲司 氏、渡辺瑞帆 氏】

先月から新たに但馬コネクションの会場となっている「江原_101」。兵庫県立芸術文化
観光専門職大学(略称CAT)の学生のために改築されたシェアハウスです。一見すると築数十
年の普通の民家だが、一歩足を踏み入れると外観からは想像もできない空間が広がる。ど
んな人がどんな思いでこの空間を作ったのか。今回は設計した建築家集団GARAGE(ガラージュ
)の3人をゲストとしてお迎えしました。

 ガラージュは、建築・映像・演劇に関わるアーキテクト・コレクティブ(建築家集団
)。2016年に早稲田大学理工学術院建築学専攻(大学院)を修了し、それぞれキャリアを
積んだ後、2021年に同期3人で設立した。合同会社の拠点はここ江原(豊岡市)に置き、
東京との2拠点で活動しています。

左より 小田切駿氏、瀬尾憲司氏、渡辺瑞帆氏

 設計の中心を担う小田切駿 氏は、金沢21世紀美術館などを手掛けたSANAA(妹島和世&
西沢立衛の建築家ユニット)で経験を積み、現在は早稲田大学建築学科の講師も務める
。SANAA時代に手掛けた日本女子大学図書館、山形県鶴岡市ホールは、建物と環境がどう
影響し合うのか、空気的な連続感を作って建物を一体化していくことを考えた。例えば、
ホールは本来音環境のために完ぺきに閉じたものを作らなければならないが、それを街の
中に唐突に置いてしまうと街にも圧迫感が生まれる。街とつながることで建築が開放され
たり、変化する環境を受け入れていく建築を目指す。

瀬尾憲司 氏は、YKK窓研究所出身で、建築映像作家として活動。建築は写真で見ること
は多いが映像で見ることがあまりないので、映像でどう伝えていくか考えている。2月に
東京で企画した「建築映画館2023」は4日間の映画上映&トーク全て満席で大盛況裡に終
えている。

渡辺瑞帆 氏は日高町江原在住の劇団青年団員。豊岡市の「地域おこし協力隊」として移
住し、江原河畔劇場の立ち上げに参画。富山県利賀村円形野外劇場で『世界の果てか
らこんにちは』を鑑賞し、環境の変化と人の体、言葉が混然一体となって共有される特別
な経験に刺激を受ける。広い視野で物を作る仕事ができればという思いで、自らを舞台美
術のなかでも印象や空間そのものをつくるセノグラファー(Scenographer)と名乗る。豊
岡でも大規模に町とかかわりながら演劇祭などで活動している。

■ガラージュの主なプロジェクト

演劇学生のための芝居小屋シェアハウス「江原_101」
 なぜか「芝居小屋」と名付けられたシェアハウス。但馬コネクションの会場にもなって
いる。設計時には住む学生が決まっていたので、どんな風に住みたいのかワークショップ
的に話し合ったそうだ。どうせなら面白く住み切りたい。自分の部屋は小さくてもよいの
で、共同で住むことをいかに面白くするか、共用部をいかに豊かに作るかという点は共通
していた。みんなで安心して集まれる居間を中心に、水回りはしっかり。それ以外は大胆
にそのままに。最小限快適にする部分とダイナミックな共用部を切り分け、メリハリをつ
けた。前の道路から円山川まで視線が抜けていくことを大事にした。天井を剥がし、吹き
抜けのまま残すことで、勾配屋根に覆われた共有の空間ができた。どこにいても大きな小
屋の中に居るような感覚。それぞれが過ごしたいように居れる街のような空間が生まれた。


ドーモ・キニャーナ」改修 
 1993年に竣工した象設計集団設計の住宅の改修工事。「江原_101」と同様、町と自然の
風景の境界線に建つ家である。竣工時、これからも自分たちで作り替えていくように言い
残されたとのことで、10年ごとに増改築を重ねてきた。30年目にあたる今回は3階部分の
増築である。
 建物全体の考え方を知るため、工事中の図面から構造の模型を作って分析し、どのよう
な空間を作るか話し合って全体の図面を新しく描いた。街にあるものを収集、参照して作
られた家で、川側の曲面屋根は円山川から飛び上がった魚をイメージしている。様々な要
素が混在しているので、それを読み取りながらフィールドワークした。家が大事にしてき
た風景のつながりを大切に。住まれ続けてきた歴史や時間にいかに応答していくか考えな
がら取り組むことが学びになった。円山川への視線、風景の抜けをより強くするため、仕
切られていた壁と部屋を最小限解体して空間を一体化。どこにいても家の大きなコンセプ
トのなかに居るような、空間的なつながりを生み出した。

豊岡ではその他、芸術がどう社会とつながっていくか、実際に街にどういうことができ
るのかという視点で旧商業施設の活用を考える「新しいひろば計画」や、鞄クリエイター
のためのスペース「Apartment」などを手掛けている。

キッチンの飲み物コーナー。

「建築映画館」のプロデュース
「建築映画館」は、建築に関係する映画を上映する映画祭だ。4日間のプログラムはす
べて満席の大盛況。単に上映するだけでなく、建築と映像双方の分野のゲストを呼んで、
映画に登場する建築物の裏話などを語るトークショーも開催する。中心となっている瀬尾
氏は、映画に出てくる建築物の図面を起こす、映画の中の空間を模型として起こす、図面
を観ながら映画を観るなど、一般人には思いもよらない楽しみ方をされる方だ。その道の
方々にはたまらない企画ではないかと想像される。映画で背景として映る建築に目が行く
ようになると、日常生活でも街を見るときに気づきが増えるそうだ。そんなふうに、面白
いと思えるポイントがいろんな人に広がっていくことも狙いだ。

お菓子はすべてスタッフ手作り

「100年かけて劇場をつくるプロジェクト」
 喜界島は、海底のサンゴ礁が隆起してできた島で、地盤全体がサンゴの化石でできてい
る。この島に「劇場」を作るプロジェクトである。「劇場」とは、いわゆる劇場でもあり
ながら、地域の人や研究者が交わって議論して未来のことを考えたりする場所を指してい
る。なにしろ100年かけるのだから、最初の数年はフィールドワークからのスタートだ。
模型を作り、模型に映像を投影してヒアリングしながら、この取り組み、運動を100年続
けるにはどうしたらいいか考えている。

第2部の茶話会風景

先人の建築のみならず、自然や街の営みをリスペクトし、様々なことを網羅して学びな
がら進化を続けるガラージュ。今年の10月20日から30日まで開催される「Under 35
Architects exhibition
35歳以下の若手建築家による建築の展覧会2023
」に出展することも
決まっている。

但馬からもいろんな形で応援していきましょう。

#63(案内)GARAGE(建築家集団)「建築・映像・演劇〜空間と時間を往来しながら」

「第63回 但馬コネクション」のご案内

2023年4月15日(土)
テーマ 「建築・映像・演劇〜空間と時間を往来しながら」

4月は、GARAGE(ガラージュ)をお迎えして「建築・映像・演劇〜空間と時間を往来しながら」というテーマでセッションを進めて参ります。

ガラージュは、建築・映像・演劇に関わるアーキテクト・コレクティブ(建築家集団)。2016年早稲田大学理工学術院建築学専攻(大学院)を修了し、それぞれキャリアを積んだ後、2021年に同期3人で設立。事務所は豊岡市と東京に構えながら活動する新進気鋭の建築家です。

小田切駿氏(左)は、SANAA(妹島和世&西沢立衛の建築家ユニット)で経験を積み、設計の中心を担う。瀬尾憲司氏(中)は建築映像作家として活動。2月「建築映画館2023」を企画。4日間の映画上映&トーク全て満席大盛況裡に終える。渡辺瑞帆氏(右)は日高町江原在住、劇団青年団員。豊岡市の「地域おこし協力隊」として3年の活動を終え、ガラージュ設立を呼びかける。

現在、喜界島(鹿児島県奄美群島)にて「100年かけて劇場をつくるプロジェクト」を手掛ける。珊瑚礁研究学者、島民、建築専攻の学生たちと共同で活動。「何を、どのように残していくのか」一生を超える時間軸で、夢を実現していくフィールドの試行錯誤を重ねている。

今回の会場となるシェアハウス「江原_101」の改修設計を手掛ける。そのビフォーアフターの映像を盛り込みながら解説。魅力ある空間の創出、古い建物の再利用、環境への問題意識、地域が抱える課題解決など、参加者の皆さんと共に考えていきたいと思います。

たくさんの方のご参加をお待ちしています。

日 時: 2023年4月15日(土) 14:00~16:30 (受付開始13:30)
場 所: シェアハウス「江原_101」(豊岡市日高町江原101番地)
ゲスト: GARAGE(建築・映像・演劇の建築家集団)
テーマ: 「建築・映像・演劇〜空間と時間を往来しながら」
参加費: 1,000円
※ スピーチ後、茶話会を予定しています。(飲み物とお菓子)
※ 参加申込は、info@tajimaconnection.com までメールでお知らせ下さい。
※ 参加希望の方のみご連絡ください。(不参加のご連絡は不要です)
(先着40名様) (「満席」のお知らせはe-mail、HPでお知らせします)

#62(記録)「但馬の自然〜鳥屋から見たその多様性」高橋 信氏

2023年3月25 日(土)
テーマ : 「但馬の自然〜鳥屋から見たその多様性」
ゲスト : 高橋 信(NPO法人コウノトリ市民研究所 理事)

新会場のシェアハウス「江原_101」スタジオ。

2019年12月のセッション以来、実に3年ぶりの開催です。新型コロナウイルスの感染拡
大以降初めて。会場もドーモ・キニャーナからシェアハウス「江原_101」に移るというこ
とで、どんなセッションになるのかスタッフもドキドキしてこの日を迎えました。

受付が始まると、「こういう機会を待ち望んでいた」と参加してくださった懐かしい皆さまが。
本当に嬉しい再会でした。

記念すべき再開初回のゲストスピーカーは、NPO法人コウノトリ市民研究所理事の高橋
信さんです。高橋さんは、但馬コネクション第1回セッション(2013年だから10年前!)
でもお話いただきました。コウノトリ市民研究所は、市民の立場で但馬の自然をさまざま
な角度から観察し、発信・行動し続けておられる但馬の宝です。それぞれご自身の専門を
「鳥屋」、「虫屋」などと表現されていることもあり、今回のテーマになっています。最
近は「粘菌友の会」なるものもできていて、高橋さんの守備範囲も広がっているとか。

豊岡盆地以外に目立った平野がなく、短い距離で森川海がつながっている但馬の自然。
そんな但馬を訪れる四季折々の渡り鳥を中心に、植物や虫も含めて120枚もの写真を見な
がら解説していただきました。

毎年同じように渡ってくる鳥もいれば、生息環境が変わってしまって見つからなくなっ
た鳥、逆によく目にするようになった鳥など、長く観察しているからこその気づきがたく
さんあります。特に温暖化の影響は顕著で、以前なら沖縄あたりでしか見られなかった南
方系の鳥も見られるようになってきているとのこと。

里山が放置されて暗くなり、山奥まで入らなくても見つかる鳥も出てきているそうです。
それにしても、私たちも日々同じような景色を眺めているはずなのに、読み取れる情報量
の違いに驚かされます。

今回から昼間の開催ということで、セッション後はお茶とお菓子をいただきながら今日
の感想など伝え合いました。スタッフと学生さんによる手作りお菓子は大好評で、これか
らもいろんなお菓子に挑戦したいと張り切っています。こちらもどうぞお楽しみに!

今回からは、シェアハウスの住人でもある芸術文化観光専門職大学の学生もスタッフとして
参加してくれています。北は岩手、南は沖縄まで、まさに全国各地から豊岡に学びに来ている
若者たちです。

但馬を知り、但馬で出会い、但馬を愛する人たちが集う但馬コネクション。
これからも「知的ネットワーク」を広げていきます。

#62(案内)高橋 信 氏(NPO法人コウノトリ市民研究所 理事)「但馬の自然〜鳥屋から見たその多様性」

「第62回 但馬コネクション」のご案内

2023年3月25日(土)
テーマ 「但馬の自然〜鳥屋から見たその多様性」


ちょうど3年ぶりのご案内をさせていただきます。

2019年12月のジャズ・セッションを最後に、新型コロナ感染予防対策のため、中断を余儀なくされていました。当初2〜3ヶ月の延期と思いきや3年が経ちました。

この間、パンデミックにより世界中でヒトとモノの流れが分断され、社会、経済、文化活動に大きな打撃となりました。Withコロナとして感染予防にも配慮しつつ、但馬コネクションを再開することにしました。

激変した社会、経済、文化活動の新たな展開を視野に、当初からの目的『様々なカルチャーと様々な人々との出会いを通じて、「知的ネットワーク」の構築』ができれば幸いと考えています。

再出発は、芸術文化観光専門職大学(CAT)の学生もスタッフとして加わり、会場をシェアハウス「江原_101」(豊岡市日高町江原101番地)に移し、週末午後の時間帯を中心に開催していきます。

次回、3月は「但馬の自然〜鳥屋から見たその多様性」と題して、高橋 信 氏(NPO法人コウノトリ市民研究所 理事)からお話を聞きます。高橋氏は但馬コネクションの第1回のゲストスピーカーにお招きしました。野鳥観察を通して、但馬の森・川・海の連続性と生物多様性について語っていただきます。10年経った現状を、新たな視点も加えてお聞きしたいと思います。

たくさんの方のご参加をお待ちしています。

                記
日 時: 2023年3月25日(土) 14:00~16:30 (受付開始13:30)
場 所: シェアハウス「江原_101」 (豊岡市日高町江原101番地)
ゲスト: 高橋 信 氏 (NPO法人コウノトリ市民研究所 理事)
テーマ: 「但馬の自然〜鳥屋から見たその多様性」
参加費: 1,000円

※ スピーチ後、茶話会を予定しています。(飲み物とお菓子)
※ 参加申込は、info@tajimaconnection.com までメールでお知らせ下さい。
※ 参加希望の方のみご連絡ください。(不参加のご連絡は不要です)
(先着30名様) (「満席」のお知らせはe-mail、HPでお知らせします)